[2002.12.18]
  手のひらのプロトコル


 ▼用語解説:手を触れるだけでデータをやり取り「人体通信」(Nikkei BizTech News)
  http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/pc/220611


 君の手のひらから伝わってくる,IP。ボクの手のひらが受け止める,IP。

 データの入った通信部品を体に密着させ,人の体を通信ケーブル代わりにして微弱な電流で情報端末とデータのやり取りを行う人体通信の開発が進んでいる。触れるだけでデータをやり取りできる人体通信は,ドアノブを触っただけで認証して鍵を開ける,プレゼン資料を握手して渡す,などの使い方で,数年後には製品が誕生しそうだ。

 ちょっと関係ない話になるのかもしれないけど,東北のとある県に住んでいた子どものとき,関西地区や東海地区のラジオをよく聴いていた。雑音まじりで聴こえてくるなかで,ふとラジオを手のひらで握ると,雑音がちょっとおさまるのが不思議だった。人間の体がアンテナとなって受信できる電波が増えるから,なのかな?(きちんとは今もよくわかってない。

 でも体がなんらかの受信端末となってそれがラジオに影響を与えていたのだろうということは,なんとなくわかった。感じるものがあった。記事を読みながら,そんなことを思い出していた。たとえば右手でワイヤードネットワークとの接続部を触れ,左手で使っているノートパソコンで高速通信を行う。右手を離せば接続は途切れる。より手のひらを大きく広げて接続部に触れると,通信速度が速くなる。無線LANよりも低コストで,手軽な,手のひらがIPデバイス。


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